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喜ぶこども

上手に褒めて伸ばす「ピグマリオン効果」

いけないことをするとどうしてもきつく叱ってしまう、なかなか言うことを聞かなくてイライラしてしまうなどでお悩みのママパパにぜひ試してみてほしいのが「褒める」ということ。
上手に褒めて伸ばす「ピグマリオン効果」をお子さんとの生活の中で使うことができれば、今までのようにイライラで悩むことも減り、お子さんも褒められてうれしいからまたそれをするという成長のきっかけをつかむことができます。
そこで、気になる「ピグマリオン効果」とは何かや具体的な利用方法を説明します。

ギリシャ神話に由来

「ピグマリオン効果」とは、心理学の専門用語のひとつであまり耳にしたことのない人も少なくありません。
そしてこの言葉に使われている「ピグマリオン」ですが、ギリシャ神話に由来しています。
有名なギリシャ神話の一つに、ピグマリオン王が愛した女性の銅像へ「君は美しいね」と言い続けたところ本当の人間の女性になったという話があり、この話が元になっています。

期待されたとおりの行動をする

ピグマリオン効果を簡単に説明すると「人は期待されたとおりの行動をする」となります。
ギリシャ神話では主人公が銅像にプラスの期待を伝え続けたことで実現しましたが、それをママパパとお子さんの関係に置き換えてみましょう。

例えばお子さんの食が細く、全部食べられない時ですが、むやみに叱って全部食べさせようとすると食事に対するストレスがさらにたまり、悪循環を引き起こすことに。
そこでお子さんに対しての声かけをかえてみましょう。
「おいしそうに食べてくれる顔を見るとママはとってもうれしいな。」と期待を込めた言い回しにするのです。
これを聞くとお子さんは、基本的にママパパのことが大好きなので喜んでもらいたいために食事をきちんとしたくさん食べるよう頑張ろうとします。

もう一つ例をあげておくと、行動が遅くてお風呂にもなかなか入ろうとしない時、せかすようにイライラと叱ってしまってはお子さんはイヤイヤ動くだけに。
そんな時は「一緒にお風呂に入るととっても楽しいんだけどな。」のように、ここでもお子さんに対して期待している言い回しをしてみましょう。
するとお子さんは、一緒にお風呂に入ることで喜んでもらえることがわかり、その目的に向けて行動し始めるようになります。

大きくなったら人間として尊重する内容の声掛けに

成長と共に言葉の理解力も上がるので、その時には言葉によってお子さんのことを信じている、期待していると言葉と態度で伝えることがピグマリオン効果につながります。
「あなたを信じている」「正しいことができる子だよね」といった声掛けと態度を続けることで、さらにプラスの効果が続いていくことに。

これは注意する時やしてほしいことがある時だけに言うのではなく、何も言わなくてもルールをきちんと守って行動ができたときにはしっかりと褒めてあげましょう。
そうすることで、自分は期待されている、ママパパはちゃんと見てくれているという自信になるため、より成長が見込めるようになります。

このような心理学や教育学に基づいた方法は、自宅だけではなく、学校でもできるだけ同じ対応をしてもらう必要があります。学校で叱られてばかりだと、家で褒められても褒め言葉を素直に受け取れない子になってしまう可能性があるためです。
できれば、自分の教育方針と、保育園の教育方針が合致する園を探すといいでしょう。

保育園の教育方針は、体験入園やパンフレット、ホームページ等で確認できます。
また保育士向けの求人でも、保育園の方針が書いてあることがあります。
特に東京の保育園は教育の研究に関して進んでいるため、こだわりの育児を行っている家庭向きです。

園で働く保育士さん向けに説明している教育方針は、入園者向けの説明よりも、実際の状態に近いと言えます。
できるだけ求人サイトも確認してみるといいでしょう。

2月 25th, 2016 by