時代の変化に伴い、多様な価値観と共に様々なライフスタイル形態をもつ世帯が多くなりました。
ひと昔前までの日本では、男性は仕事へ、女性は家事や育児などの生活における性別的役割が分担されていましたが、現在は、そのような価値観をもっている世帯は少なくなりつつあります。ライフスタイルの多様化に伴って共働き世帯も増加しつつ、さらに、男性が家事を手伝うといった従来の考えを一転させるような世帯も増えてきています。
生活の作業分担に決まりがなくなっている中で、現在の男性が生活においてどのような役割を担っているのかを紹介します。
あるアンケート調査で、生活における男女の役割分担を調べたところ、「普段は、どのくらいの頻度で料理をしますか」の質問に「週1回以上」と回答した女性は、94%、男性は78%。となっています。この結果から、約8割ほどの男性が料理をしていることがうかがえます。
また、同様の質問に、「週に7回以上料理をする」という回答している女性が74%、男性が35%でした。このことから毎日1回以上のペースで料理をしている男性が約3割いることがわかります。
このほか、「未婚の男性」「既婚で子供がいない男性」「既婚で子供のいる男性」というそれぞれの生活環境における男性の料理の頻度を調べたところ、料理をすると回答した男性は7割を超えています。
子供のいる家庭や結婚しているかどうかに関わらず、男性が料理をしている割合が高い結果となりました。さらに、男性が料理をする時間帯は休日の昼・夜に集中しています。
仕事から帰ってきて家事を手伝う男性や、週末くらいは家族のために料理をしたいと考える男性も増えているのではないかと思います。
料理を積極的にする男性が増えていることから、従来の性別的役割分業の価値観とは異なり、男性も家事の役割を担うことが「当たり前」になってきているといえるでしょう。
一方で、家事をサポートする男性が増えるようになったことから女性の負担は減ったものの、使用した調理器具はそのままで後片付けをしないというママの声もあります。
料理をするだけが家事ではなく、料理した際の片づけや食べた後の食器を洗うなど、はじまりから終わりまでの作業を意識して、ママの負担をもっと軽減しましょう。また、料理は男性がつくり、女性は食器を洗うなどあらかじめ細かい作業を決めておくこともおすすめです。
一緒に作業をすることでお互いに家事の楽しさを共有できるでしょう。